3-3 OPAC検索方法(雑誌・新聞編)
①特定の雑誌・新聞が図書館にあるかどうかをさがす
利用した図書や雑誌論文に「参考文献」としてあげられていたり、授業で指定されたときなど、雑誌(新聞)名・掲載巻号がはっきりわかっているときはOPACを使い、雑誌・新聞名で検索します。所蔵巻号を確認し、図書館にあることがわかれば利用できます。
例えば『臨床心理学研究』(日本臨床心理学会)を探している、というとき、簡易検索画面で「臨床心理学」のように一部だけ入力して検索すると、そのワードを含む図書や雑誌が多数ヒットします。雑誌・新聞の場合、OPAC詳細検索画面「資料区分」の「雑誌」にチェックを入れ、雑誌に限定して検索するとよいでしょう。似たようなタイトルの雑誌のなかから選ぶときは、検索してヒットした中から選んだり、他の条件を追加して絞り込むなど、いろいろ試してみてください。
このまま検索すると図書や雑誌など1,000件以上ヒットしてしまいます
書名(完全系)にし、資料区分の和雑誌にチェックを入れて絞り込みました
雑誌が2件ヒットしました。
②検索結果から所蔵の確認まで
検索して、ヒットした雑誌名をクリックすると、図書の場合と同じく、書誌詳細情報と所蔵情報が表示されます。雑誌の場合は、所蔵情報の見方に特徴があります。
所蔵巻号
①で例にあげた『臨床心理学研究』の場合、まずは所蔵巻号のところを確認しましょう。白金キャンパスでは「17-60,61(1)+」、横浜キャンパスでは「23-60,61(1)+」となっています。これは白金図書館には17巻から61巻までが揃っていて、「+」マークはこれからも継続購読することを意味します。横浜図書館には23巻から白金と同じく61巻まであり、同じく継続購読しています。
雑誌の場合は検索でヒットしたら、書誌詳細情報の巻次年月次ではなく、必ず所蔵巻号を確認し、利用したい号の有無まで確認する必要があります。例えばこれは『新聞研究』という雑誌の書誌詳細情報と所蔵情報です。
まずは、ここを確認します
所蔵巻号は「1-692,694-866+」と表示されており、693号は所蔵していないことがわかります。探している号が693号だとしたら、利用することはできません。欠号の理由はさまざまですが、継続購入していても欠号がある可能性があるため、必ず所蔵巻号を確認しましょう。
「+」マークは継続購読と上述しましたが、逆に「+」マークがなければ購読中止、または既に刊行終了しているなどの理由で継続していない、つまり新たな号が追加されないということです。
③現物の入手と雑誌の並び方
明治学院大学図書館では、雑誌は「雑誌名」のアルファベット順に並べています。日本語であればヘボン式ローマ字(付録‐7参照)などでアルファベットになおして考えてください。『新しい家族』は「A」、『美術手帖』は「B」のところに並んでいます。
④ある分野の雑誌をさがす
雑誌は雑誌名にその雑誌の分野に関する単語が必ず入っているわけではありません。また図書のように書誌情報に件名もありません。たとえば『pen』というファッションやアート、カルチャーを取りあげている雑誌がありますが、タイトルだけではどんな分野の雑誌かわかりません。また、同じようなジャンルの雑誌を探す、ということもできません。雑誌を探すときは、図書館内で雑誌の書架を直接目で見て探す方法も試してみてください。
以下の冊子体の雑誌・新聞検索のツールを利用すると、分野、発行社、タイトルから雑誌を探せます。
『日本新聞年鑑』(年刊日本新聞協会)
『専門新聞要覧』(年刊日本専門新聞協会)
■OPACで多言語の資料を探すとき
アルファベット表記(英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語など) の資料 は検索項目に英字アルファベットを入力して検索できます。アクサン(é、è、ê)やウムラウト(ä、ü)はなくてもかまいません。英字アルファベットにない文字はスペースとしてください。
中国語の資料は日本語の漢字で繁体字、簡体字のものを検索できます。また、中国語の簡体字、韓国・朝鮮語、ギリシア語、ロシア語などは、入力できる環境があればタイトルや著者名を入力して検索できます。OPACの入力補助メニューを使うとキリル文字、ハングル文字で直接入力・検索できます。
図書館のOPAC専用PCの画面右下にある言語バーで各言語を選ぶと、その言語での検索が出来ます。OPACの資料区分の和図書には漢字圏の日本語、中国語、韓国語の資料が含まれます。詳細検索画面の検索オプションでテキスト言語を指定すると、その言語で書かれた資料に絞って検索することができます。