3-8 データベースをつかう

膨大な情報(データ)を種類別に整理し蓄積し、検索機能によって容易に情報収集できるようになったものがデータベースです。

データベースごとに、論文、新聞記事、企業情報、辞書・事典など分野はさまざまあり、索引情報だけのもの、全文まで読めるものといったように収録範囲もそれぞれ違います。近年は、映像、音楽、図表やグラフ、手紙やメモなどの一次資料を収録したものも増えつつあります。「特定の著者のこの本を読みたい」ではなく、「あるテーマの先行文献を集めたい」「媒体を決めず網羅的に集めたい」といったときにも役立ちますので、ぜひ活用してください。

最近はどのデータベースも操作性の向上したインターフェースになっていますが、上手に利用するためにはいくつかの手順を身に着けておきましょう。

大学生におすすめのデータベースは、契約データべースだけでなくフリーのものもあわせて、図書館発行の『学術情報データベース一覧』に紹介しています。

STEP 1調査の種類の決定

どのような調査をしようとしているのか、最新情報を入手したいのか、過去の遡及的な調査か、ジャンルを網羅的に探したいのか、ピンポイントで探しているものがあるか、自分が調べようとしていることを確認しましょう。

STEP 2ツールの選定

どのデータベースを使うのが適当か、収録範囲(分野、年代)は適当か。

思ったような検索結果が出ないときは…
ツールの再選定が必要です。雑誌記事・論文を収録したデータベースでも「CiNii Research」と「大宅壮一文庫記事検索」では収録している雑誌が大きく異なります。また、雑誌の創刊初号から直近1年前までを収録しているものもあれば、途中巻から最新号までを収録しているものもあります。それぞれの特徴を把握し、最適なツールを選び直してみましょう。

STEP 3検索キーワードの選定

調べたい事柄からキーワードを切り出します。2章-5を参考に上位語・下位語・同義語・関連語など集めてみましょう。また、使おうとしているデータベースの特徴を把握し、適切なキーワードを選ぶことを心がけましょう。

思ったような検索結果が出ないときは…
学術論文を探しているときは学術用語を検索キーワードにする必要があります。また、新聞データベースを使っているなら、新聞で使われるような平易かつ略した言葉が必要です。検索キーワードによって検索結果がぐっと違ってきます。

STEP 4検索式を組み立てる

検索キーワードを使って検索式を立てましょう。場合によっては2章-6を参考にOR検索、NOT検索も試してみましょう。

STEP 5結果の評価

必要なものは入っているか、必要でないものが混ざりすぎていないかを確認しましょう。

STEP 6結果から必要な情報の入手

検索した結果、必要と判断したものはオンラインで全文が読めるのか、読めない場合は図書館で冊子体が手に入るか、入手方法を確認しましょう。

データベースへのアクセス方法

次の2通りのアクセス方法があります。

図書館Webサイト>蔵書・情報検索>データベース一覧

MyLibrary>データベース

自宅など、学外からデータベースを利用したい場合は、EZproxy接続を行う必要があります。詳しくは、EZproxy接続マニュアルをご覧ください。