4-11 美術・芸術作品をさがす

美術資料には、図書や雑誌などのほか、美術館が刊行する各種刊行物、展覧会カタログや美術全集、美術品販売目録、録音・映像資料などさまざまな形態があります。

言葉の意味や概要を調べる、人物や作品を調べる、文献を探すときには、他の分野と同じように事典、目録やデータベースを使います。

海外の人物や作品を日本語で調べるときは、その表記にゆれが生じることも注意しましょう。とくに古い時代の作品を調べるとき、微妙に異なる作品名が存在することもあります。作品名は後世につけられたもので、画家、作家本人がつけたわけではないケースがあることも理解しておきましょう。

①展覧会カタログ

美術展覧会のカタログは出品作品の図版のほか、作家略歴、展覧会歴、作品解説、参考文献一覧などが掲載されています。一般の流通ルートには乗らないことが多いですが、ミュージアムショップなどで入手できます。

②国宝・重要文化財を調べる

下記の資料で調べられるほか、画像や解説を確認できるWebサイトがあります。

③美術全集

鮮明な大型図版を用いた美術図書です。解説や年表や参考文献、作品リストなどがついています。大型で巻数も多く、価格も高価であるため、個人での購入は難しいものです。図書館では代表的な全集を所蔵しています。

探している作品がどの全集に掲載されているのかを探すには「美術作品レファレンス事典」シリーズなどの索引や図録を見るのが有効です。

④参考になるWebサイト

美術館ホームページで所蔵作品が検索できたり、世界の美術館所蔵作品の画像が見られる美術系ポータルサイトなど、インターネット上の情報源は豊富です。