付録8 図書館でよく聞く用語あれこれ
図書館でよく聞く用語あれこれ
ILL
Interlibrary Loanの略で、図書館間相互貸借サービスのことです。具体的には図書館間で文献複写や資料現物の貸借を行います。
閲覧
図書館内で、資料を読んだりコピーするなどして利用することです。
OPAC
Online Public Access Catalogの略。コンピューター化された蔵書目録のことです。図書館が所蔵している資料(図書や雑誌、AV資料など)を利用者が検索できるように設計されており、Webサイト上で公開しています。
開架
利用者が直接行って資料を利用できる場所に置かれた書架。
機関リポジトリ
大学などの研究機関がその教育研究活動により創出された学術成果等を収集・保存し、学内外に発信・提供するシステムのことです。
紀要
大学や研究機関などが刊行する、研究論文や調査報告書などを載せた定期刊行物のことです。
欠本
本来あるべき本が、何らかの事情で所在不明の状態であることをいいます。欠本と表示されている本の利用を希望されているときは、カウンターにご相談ください。代替手段を提案します。
現物貸借
希望する本が図書館にない場合、その本を所蔵する他の図書館から、一定期間現物を借りることです。本学で借りる場合、館内閲覧のみ、片道送料負担となります。逆にほかの図書館に貸し出すこともあります。
件名
何について書かれたものなのかを示すために統制語として付与された主題(テーマ)です。いくつか決められた件名標目表により付与しています。OPACで主題(テーマ)から資料を検索したいときに、件名検索を使って検索できます。
CiNii
国立情報学研究所が提供するデータベース。論文や図書・雑誌などの学術情報が検索できます。大学生にとってもっとも基本的なデータベースです。
紹介状
その人が所属する機関の付属図書館が所蔵していない資料を、他大学や他機関に閲覧に行く利用者のために、図書館が発行するものです。一般公開されていない図書館を利用したいときには紹介状が必要です。
書架
書棚・本棚のことです。閲覧室や書庫などに配置されています。
書庫
資料を収納・保管するためのスペースです。書庫内には通常多数の書架を配置して、大量の資料を保管しています。
書誌
個々の資料を識別できるように書名、著者名、出版社などの事項を一定の方式に従って記述したものです。
所蔵
図書館で資料を所有していることを表します。
請求記号
分類番号(数字)と著者記号(アルファベット+数字)などで構成されています。書架ではこの記号順に図書が並んでいます。
製本雑誌
雑誌はその刊行形態から長期保存に不向きです。また、バックナンバーの再入手は困難です。このことから、巻や発行年などある程度の扱いやすい数冊単位のまとまりで製本し、長期保管に耐える形にしたものを製本雑誌と呼びます。
データベース
大量の情報をコンピューターに記憶させ、必要なときデータをすばやく検索し取り出せるシステムのことです。図書館では情報検索のために各種有料データベースを契約しています。
電子ジャーナル
コンピューターの端末を利用し画面を通して閲覧する、電子化された雑誌のことです。
電子ブック
電子化された書籍データ。スマートフォンやタブレット型端末、パソコン、専用の電子書籍リーダーなどにデジタルデータを取り込んで閲覧できます。
統制語
索引語として利用できるように、その意味範囲や使用方法、上位下位の概念などを規定された言葉。情報検索においては、件名標目表や分類表、シソーラスで使われています。
取置中
予約された本を、希望した人のためにカウンターで取り置いている状態のことです。
配架
請求記号順に書架に図書を並べることをいいます。
分類番号
主題を数字で表したものです。分類番号表(和書:日本十進分類表NDC/洋書:デューイ十進分類表DDC)から付与されます。
文献複写
利用を希望する論文が図書館に所蔵がなく、またインターネット上で公開されていない場合、その論文が掲載されている冊子体の雑誌を所蔵するほかの図書館から、該当ページを複写し送ってもらうことをいいます。逆に本学からほかの図書館に送ることもあります。
閉架
利用者が直接行くことのできない場所に置かれた書架。ここに置かれた資料を利用するときはカウンターに申し込んでください。
返本台
図書館内で閲覧利用した資料を返すための台のこと。手に取った本は直接書架に戻さず、この台に置いてください。貸出手続きをした図書は、ここへ戻さずカウンターまたはブックポストに返却してください。
レファレンスサービス
図書館サービスのひとつで、利用者が学習・研究・調査のために必要な情報や資料を求めているときに、情報や資料そのもの、あるいはその入手手段を提供することです。