2-6 検索技術

OPACやデータベースを検索したときには、検索結果が適切かどうか、検索結果の一覧を自分の目でひとつひとつ確認することが必要です。検索結果があまりにも多かったときには、不必要な情報である「ノイズ」が含まれている可能性があります。逆に極端に少ないときは「検索漏れ」の可能性があります。必要な情報を漏れなく見つけられるように、ここでは検索式の立て方、テクニックを紹介します。

①論理演算

みなさんはふだん検索エンジンで検索ボックスにキーワードを入れるとき、どのような入れ方をしていますか。2つ、3つの言葉をスペースをあけて入力しているのではないでしょうか。何気なく使っているこの方法にもちゃんとした意味があります。このように2語以上の検索語を組み合わせて検索するテクニックのことを論理演算式といいます。代表的なものにAND検索、OR検索、NOT検索があります。

  • 検索式の入力の仕方はデータベースごとに異なります。ヘルプ画面で確認しましょう。

AND 検索 (例)障害者 AND 福祉 「障害者」と「福祉」の両方を含むものがヒットしている状態

AND検索 障害者 福祉

OR 検索 (例)障害者 OR 福祉 「障害者」か「福祉」のどちらか一方、または両方を含むものがヒットしている状態

OR検索 障害者 福祉

NOT 検索 (例)障害者 NOT 福祉 「障害者」を含むもののうち、「福祉」を除いたものがヒットしている状態

NOT検索 障害者 福祉

②部分一致検索

検索語の一部分を入力して検索する方法で、ワイルドカード検索と呼ばれたりもします。「*(アスタリスク)」を任意の文字列の代わりとします。検索に使いたい単語の一部が不明瞭な場合や、語形変化に対応させたい場合にも使えます。

  • 検索式の入力の仕方はデータベースごとに異なります。ヘルプ画面で確認しましょう。
  • 以下はCiNii Research の検索方法を例に出しています。
■前方一致検索

「europe*」
「Europe」「European」「Europeana」などがヒット。

「work*」
「worker」「working」などがヒット。「homework」はヒットしない。

■フレーズ検索

空白文字を含む文字列で検索したい場合、「”(ダブルクォーテーション)」で文字列を括る。

「”liquid crystal”」
「nematic liquid crystal」、「liquid crystal polymer」はヒット。「crystal in liquid」、「liquid of crystal」はヒットしない。