4-14 書評をさがす

書評とは図書についての批評や紹介、評価を含んだ文のことです。その図書がどのような評価をされているか、過去にどのように評価されたかを知るのにも役立ちます。また、ある分野を知るために重要な資料を読んでおきたいときに、書評でその資料に対する評価を確認することにも役立ちます。

①新聞の書評欄・書評専門誌

多くの新聞では日曜版に書評が掲載されており、新聞社サイトでも読めます。また、「文芸時評」「読書日記」といったタイトルで実質的な書評が掲載されていることもあります。定評のある書評欄に掲載されたものを読むことで読書の幅を広げることもできるでしょう。

②海外の書評を読む

  • Times Literary Supplement(TLS) Historical Archive
    イギリスのTimes 紙の付録として1902 年に生まれた週刊の書評紙の データベース。2014年分まで収録されており、全文検索や書評対象資料のタイトルや、著者名、評者名などで検索ができます。
    アクセス方法は3章-8 「データベースへのアクセス方法」を参照してください。
  • The New York Review of Books
    1963 年創刊のアメリカの隔週刊の書評誌です。白金図書館で1972 年分 から最新号まで、横浜図書館は直近1 年分の冊子体を所蔵しています。また、インターネット上で創刊号から最新号までの一部記事を読むことができます。

③書評を検索する

新聞や雑誌記事論文のデータベースで書評を検索することもできます。いずれも検索画面で、書名や著者名で検索する、記事分類・種類を「書評」にするなどして検索できます。


インターネット上の書評

新聞や雑誌に掲載された書評を検索できるもの、出版社や書店の公式サイトの書評ページ、個人の読書家による読書日記など自分で投稿できるもの、作家のファンサイトなど、最近では書評サイトと呼べるものがたくさんあります。

評している人の立場・名前は明らかか、掲載されている媒体はなにか、宣伝広告ではないのか等、学術利用するときは出典をよく確認しましょう。